介護職員6000円の賃上げについて思う事。
介護職員のスタッフ不足を解決するために、政府が打ち出した政策が
介護職員の賃上げです。
みなさん、いくらになるのかなと楽しみにしていたと思いますが、
事前に公表された金額は6000円。
時給換算では、35円/時間の値上げです。
果たして、この賃上げで介護業界に人が舞い込んでくるのか?
そう思う人が大半でしょう。
そして、11月10日に今年度の補正予算案を閣議決定され、その中の490憶円を原資として盛り込まれました。
ここから重要なのですが、具体的な賃上げ方法が
なんと、「ベースアップ支援加算」に上乗せする形。
この加算は、サービスを提供して得た基本報酬に決まった加算率をかけた金額を事業所が受け取り、そのすべてをスタッフに支給するという制度です。
つまり、事業所の得た基本報酬によって支給額にばらつきがあるということになります。
ですので、政府は6000円上げます!!!と宣言しても現場で6000円もらえる人、貰えないひとが出てくるということです。
さらには、この制度は利用者への負担(1~3割)が発生することも問題となります。私たちはいつもこのような制度が始まった時に、利用者様、ご家族様にご理解とご協力を得ています。いつも申し訳ない気持ちになります。
私自身は、こんな回りくどいやり方をせず、マイナンバーどこでだれが働いているなんて明確なのですから、そのスタッフに直接お金を支給するべきと思っています。お金が支給できないのであれば、何か減税でもいいでしょう。本気で、介護人材不足を解消する気があるのでしたら何かあると思います。
ただ、介護の人材を増やす目的で始まる6000円の賃上げが中途半端な政策にならないように当事業所ではしっかりと加算を取得しスタッフに支給して、その分利用者様へのサービスの質をあげるよう努力してまいります。
介護のイメージを変えれるのは私たち介護事業者です。
働き方にバラツキのある業界ですが、千樹の杜が皆さんにとって働きやすそう、おしゃれな雰囲気、スタッフの笑顔があると思っていただけるようにSNSを通じてこれからも発信していこうと思います。