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思い出の一枚。

この写真は
入所者さんとその息子さんをご自宅の庭で撮影した一枚です📸

入居者さん(○○さん)は、千樹の杜が入居を開始した2019年2月の開設時にご夫婦で入居された方です。

持病もありましたが、とてもお元気で男らしく、いつも奥様と一緒に行動されレディーファーストでカッコいいジェントルマンでした。

いつの日からか少しずつ食欲がなくなってきて、車いすでの移動になり介助が必要になってきました。

ご家族さんのご意向で、施設内でお看取りをする方針となり、私たちも出来る限りのサポートさせていただきました。

入所当時から帰宅願望があり、歩行できる時に1度だけご自宅の様子を見に帰ったことがありましたが、車椅子になってからは帰られてはいませんでした。

月日は流れ、体力が日に日におちているのが目に見えてわかり、私としては動ける間に〇〇さんの「庭をみに帰りたい」という希望を叶えたい!と強く思いました。

ご家族さんに無理言って車椅子が乗る車を運転し、寒い冬の中○○さんを乗せご自宅に向かいました。

〇〇さんの心配であったご自宅の大きな庭はとても綺麗に剪定されており、〇〇さんも安心したご様子でした。

仲睦まじくお話をしている〇〇さんと息子さんの後ろ姿を遠目にみていた私はスマホを手にとり、その様子を写真に納めました。
本当に天気のいい日で、お二人が太陽の光を浴び輝いているようにみえたからです。
その光景は、今でも脳裏にも焼き付いています☺️

何を喋られていたかは分かりませんが、昔話でしょうか、、。親子水いらずの時間を過ごされていました。
体調も考慮して、短時間でしたが自宅をあとにし千樹の杜に帰りました。

それから数週間後、〇〇さんは千樹の杜で息を引き取られました。

私たちは、なによりも入居者さんの尊厳を守りたいとおもっています。
「自分のことを自分できめ、自分らしく生きる」権利は、認知症やその他の疾患で判断能力が不十分であっても奪うことはできません。
私たちは、入居者さんの人生の最期の瞬間に立ち会います。
この施設・スタッフで良かったと思っていただけるように、どんな小さな夢や希望でも叶えて上げたいと思っています。

小さな施設だからできる、柔軟で対応力のある施設スタイルは、当時から変わっていません。
これからも、自分達ができる最高のサービスを提供していきます。

懐かしい写真を見ると、初心に戻ります。

明日からも頑張ろう!
〇〇さん、ありがとうございました😌

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